LXRD据置型残留応力・残留オーステナイト測定システム
残留応力と残留オーステナイト測定のための究極の分析ステーション
LXRDシステムは、24時間稼動が可能なヘビーデューティ仕様です。極めて高速、高精度、高信頼性のLXRDは、業界で最も高い投資対効果を実現します。測定時間はわずか1分※1です。
LXRDは、標準から大型のエンクロージャー(筐体)が用意されており、大型の測定が可能です。柔軟な装置オプションと利用可能な残留応力マッピングにより、LXRDは高出力残留応力および残留オーステナイト測定システムのリーダーとして世界各国で実証されています。
※1サンプルの材質・状態や形状によります。
安全と保護
Proto は、お客様の安全並びにシステムを長期に亘って安心してご利用いただけるよう、設計や安全管理に細心の注意を払っています。Proto のシステムはANSI N43.2の規制に準拠し安全な放射線防護機能を備えています。流量センサー、X線管球、高圧電源、ドアインターロックに直結した安全インターロックパネルによって※2、システムの熱量および稼働状態を一目で確認できます。また、X線電源及びシャッター開閉の警告灯がオペレーターにX線発生の状態を正確に伝えます。
※2X線作業主任者の選任は必要ありません。
プロトの最先端検出器
プロトの特許技術である位置敏感シンチレーション検出器(PSSD)により卓越した測定速度、安定性、広い 2θ 角範囲が得られます。他の X 線検出器とは異なり X 線に曝されても劣化しません。
また、劣化しない事より費用のかかる交換やメンテナンスの必要もほとんどありません。この検出器は 並傾法(ω オメガ)或いは準側傾法(ψプサイ)などの測定方法を選ばず、ゴニオメーターに簡単に取り付けできます。せん断応力の正確な決定には 2 台の検出器が不可欠です。標準ディテクター、ワイドディテクター、および超小型ディテクターの選択が可能です。
ここに示した製品はプロトの内製品ですが、弊社指定の社外品の2次元検出器などを装備する事も可能です。
2次元検出器(PHOTON-COUNTINGDETECTORS)を、採用しました。
医療用装置にも使われるこのPHOTON-COUNTING DETECTORを残留応力測定装置に採用しました。
従来のPSSD(半導体1次元検出器)では、応力測定に不可欠であった、ゲイン(バックグラウンド)を収集して、測定を行っていましたが、この2次元検出器は、ゲイン収集の必要が無くなりました※。
デバイ環の一部(Psi+・-)を2次元的に収集し応力測定に活かし測定します。
従来のPSSD(半導体1次元検出器)より短い時間で多くの情報を収集しますので、時間の効率がさらに飛躍的に向上します。
※サンプルの状態や材質、形状によってはこれらに当てはまらないこともあります。必要に応じてゲインを収集し測定する事も可能です。
正確性
すべての LXRD システムの中核には、強力でなお且つ使いやすい PROTO XRDWin 2.0 ソフトウェアが付属されます。Windows® ベースのデータ収集及び応力解析機能を持ったソフトウェアです。
主な機能としてリニア及び楕円回帰、Dolle-Hauk 法、3 軸法などがあります。その他、高度なピークフィット機能として、放射線、ガウシアン、ピアソン VII、コーシー、セントロイド、軸中心、セントロイド、中間弦を備えています。ピークの強度、幅、半値全幅(FWHM, full width at half maximum)およびsin2ψ をグラフでプロットし、豊富な情報量と分かり易い測定データをPC上に表示します。
世界ベースでの設定が可能です。
PROTO XRDWin 2.0 はX線弾性定数の設定や、主応力、材料除去、深さ方向、残留オーステナイト、極点図、単結晶応力測定のための完璧なソフトウェアです。
高い操作性
当社のLXRDシリーズは操作性が非常に高く、その信頼性から多くのお客様のご支持を頂いています。高性能のゴニオメーターは、メンテナンスの少ない設計でASTM E915の精度を維持しています。手動のフォーカスポインターにより、複雑な測定物でもゴニオメーターの正確な位置決めができます。自動フォーカスポインターは、大規模な残留応力マッピングの適切なフォーカス調整が可能です。豊富な種類のX線ビーム開口部が利用でき、丸形で0.2、 0.5、 1.0、 2.0、 3.0、 4.0 mm、矩形で0.5×3、1×3、 0.5×5、1×5、2×5 mmがあります。校正用に用いる高応力試験片、ゼロ応力粉末試験片(パウダーパック)、残留オーステナイト試験片により正確な測定結果が確保されます。
高度な機能性
残留応力マッピングはLXRDの全機種で利用可能で、パーツの残留応力の総合的な状態を得ることができます。残留応力マッピングの創始者として、Proto はこの分野でのリーディングカンパニーです。ASTM E915に基づく自動残留オーステナイトはスチール内の残留オーステナイトの量を1%という低濃度まで特性分析できます。 X線弾性定数決定(XEC)によりASTM E1426に基づく自動残留応力測定の材料較正が確保できます。LXRDの回転台を使用して作成される極点図は優先オリエンテーション解析、単結晶オリエンテーション、単結晶応力測定に使用できます。
様々な筐体や測定オプション
Proto では、大小様々な筐体を用意しています。
ラボで設置できて、ビスやギアの測定が可能なスタンダードタイプの筐体から、飛行機のパネルを想定し測定が出来るガントリーまで、全世界を股に掛けているからこその商品構成になっています。
それでいて、マイクロエリアでは、極小部(30μmから300μm)の測定が可能なモデルもあり、オールラウンダーを目指します。
極小部が測定可能なモデルは、LXRDマイクロエリアです。このモデルは、X線照射域が30μmから300μmの範囲で数種類のマイクロアパチュアー仕様になっており、オーダー単位の測定が可能です。
アパチュアーは、コリメータ―からX線が出る場所です。測定物に当たる時には、アパチュアーの絞りの大きさより、大きくなって(倍くらいと言われています。)測定物に当たりますが、マイクロアパチュアー仕様のLXRDマイクロエリアは、30μmの絞りであれば、測定物に当たるX線の照射域も30μmです。例えば、100μmの絞りであれば、測定物に当たるX線の照射域も100μmです。
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