残留応力測定を手頃な価格に

ポータブルiXRD Miniは、残留応力X線回折(XRD)ファミリーで最新の製品です。残留応力測定に手頃で便利なオプションを提供します。このシステムにはマッピングステージが内蔵されており、従来の実験室用応力測定装置のスペースを占有することなく、高度な残留応力実験を行うことができます。

  • 2基のX線検出器とフルレンジゴニオメーターによるsin^2Psi測定
  • 正しいせん断応力評価を確実にするため、正負両方のPsi角からデータを収集
  • 50mmリニアマッピングスライド内蔵
  • ユーザーによる交換が可能なX線管球(Proto製)により、さまざまな材料の測定が可能
  • 高精度で迅速な結果
  • 便利なトラベルケースに収納可能

 

軽量、ポータブル、高速

ProtoのiXRD Miniは、コンパクトでポータブルな自己完結型コントロールユニットが特徴です。高電圧供給、X線管冷却、モーター制御、システムエレクトロニクスが統合されたこのシステムは、測定を安全かつ確実に実行するために必要なすべてを提供します。さらに、筐体や被ばく保護を目的とした衝立を接続するための外部ポートや、シャッターとX線がオンになっていることを示すビーコンライトなどの安全機能も備えています。

簡単で便利な残留応力測定

iXRD Miniは、基本的な残留応力測定に最適なシステムです。高性能ゴニオメーターは、ASTM E915の精度を維持しながら、メンテナンスの少ない設計になっています。手動フォーカスポインターにより、複雑な形状でもゴニオメーターを正確に位置決めできます。自動フォーカスポインターは、大きな残留応力マップのフォーカシングに便利です。円形0.5mm、1.0mm、2.0mm、長方形0.5x3mm、1x3mm、2x5mmなど、さまざまなX線ビームアパーチャをご用意しています。高応力試験片、低応力試験片(ゼロ応力粉末)、残留オーステナイト標準試料により、正確な結果が得られます。Zレンジの迅速な移動は、簡単に調整できるロッキングハンドルで行います。

 

検出器

iXRDMiniでは、2次元検出器(PHOTON-COUNTINGDETECTORS)を、採用しました。

半導体2次元検出器 オプションにてご対応

医療用装置にも使われるこのPHOTON-COUNTING DETECTORを応力の装置に採用しました。
従来のPSSD(半導体1次元検出器)では、応力測定に不可欠であった、ゲイン(バックグラウンド)を収集して、測定を行っていましたが、この2次元検出器は、ゲイン収集の必要が無くなりました
デバイ環の一部(Psi+・-)を収集し応力測定に活かし測定します。
従来のPSSD(半導体1次元検出器)より短い時間で多くの情報を収集しますので、時間の効率がさらに飛躍的に向上します。
※サンプルの状態や材質、形状によってはこれらに当てはまらないこともあります。必要に応じてゲインを収集し測定する事も可能です。

スペック

ゴニオメーター寸法(LxWxH):250 x 175 x 195 mm
ゴニオメーター重量:2.5 kg
パワーユニット寸法(LxWxH):250 x 250 x 150 mm
パワーユニット重量:8 kg
X線ビーム口径 0.5 mm、1.0 mm、1.5 mm、0.5×3、1×3、2×5 mm
X線管出力: 40 ワット (20 kV / 2 mA)
X線管: Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu
X線検出器 デュアルフォトンカウンティング
検出器幅 (2θ): 20º
2θ範囲 残留応力 123°~171°、残留オーステナイト:70°~171
マッピング機能 50mmリニアマッピングスライド
ソフトウェア プロトXRDWIN
電源要件 90-240 VAC、50/60 Hz、単相
システム準拠 ANSI N43.2、CE、ASTM E915、ASTM E2860、EN15305、JSMS-SD-10-05
残留オーステナイト測定は、オプションの(オーステナイト用自動アークが必須)です。

仕様により、X線作業主任者の選任の有無が異なります。ご相談ください。